(株)若山経営東京事務所の若山です。
いつも大変お世話になっております。
先日、オバマ大統領の2期目の就任式がありました。
「米国の可能性は無限」と始まり、
「我が国は少数の成功者の上に成り立っているのではない。 米国の繁栄は、中間層の成長に基づかなければならない」
と演説する一説がありました。
私の個人的な感想として、現実を羅列する演説よりも未来を描ける演説の方が心に響きます。
良い演説だと思いました。
弊社代表若山は、週間帝国ニュース(株式会社帝国データバンク青森支店様発行)に記事を書かせて頂いております。
その中から一部抜粋し、3回シリーズの「PDCAサイクルの実践とマーケティング」をご覧いただきたいと思います。
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╋■┛ PDCAサイクルの実践とマーケティング(1)
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「企業の目的は顧客を創造することである」P・F・ドラッカーの言葉です。
P・F・ドラッカ-は顧客の創造を、
①マ-ケティング(ニ-ズへの対応)
②イノベ-ション(ニ-ズの創造)
の二つの機能に分けて説明していますが、営業力や技術力を頼りに経営している中小零細企業は、「顧客の創造」をどのように実践すれば良いのでしょうか?
私は、経営計画を得意分野にしています。
これまで取り組んできた事例からPDCAサイクルの実践とPMマトリクスの追求そのものが「顧客の創造」に繋がるという気づきがありました。
3回シリーズで、その具体的な進め方について書きます。
1. PDCA サイクル
PDCAサイクルとは、Plan/Do/Check/Action の頭文字を揃えたもので、計画(Plan)→実行(Do)→検証(Check)→改善(Action)の流れを次の計画に活かしていくプロセスのことをいいます。
中小零細企業の経営がうまくいかないのはPDCAサイクルが徹底していないからだとよく言われます。
経営計画そのものがない会社が多く、そこには Check と Action が存在しない。
計画と実績のかい離を分析するとき、着目するのは売上、利益と経費そして資金で、なぜ我社はうまくいかないのか原因追及する術がわからない、という経営者が多いのではないでしょうか。
経営計画とは、ビジョン(未来の姿)を実現するための戦略を考え、それを行動計画と数値計画で具体的に示すこと。
計画と実績の乖離は、計画そのものに具体的な根拠がなければ追求できません。
具体的な根拠は経営戦略によって明らかにされます。
中小零細企業が経営戦略を考える基本が、次に示す「PMマトリクス」です。
2. PMマトリクス
これまでどこに何を売ってきたのか、そして、これからどこに何を売るのかを考える経営戦略のスタートになる表です。
縦軸のPはプロダクト(Product)。どのような製品・商品を販売するかの方針を立てることを意味します。
横軸のMはマ-ケット(Market)市場・商圏・業種・顧客等の区分を指します。
PとMの区分については、パレート分析(80:20 の法則)を活用し、頻度の高いものから A、B、C にグル-プ分けをし、戦略を考える手法として活用します。
PMマトリクスは、すでに活用されている表であり、特別なものではありません。
私が工夫して使っているのは「アンゾフ・マトリクス」と関連付けたものであり、新製品(商品)・新市場への展開と合わせ、粗利貢献度分析も並行して行うことができるという特徴があります。
※「アンゾフ・マトリクス」とは
企業戦略の父と言われるイゴ-ル・アンゾフが1957年「多角化のための戦略」という論文で発表したものであり、「製品―ミッションマトリクス」や「2×2 成長ベクトル要素マトリクス」等の呼び方をされているが、製品開発や市場開拓、多角化といったさまざまな成長戦略を企業が考えるとき、リスク要因を理解するためのツールとして人気を維持している。
(ダイヤモンドオンライン参照) http://diamond.jp/articles/-/7242?page=2
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PDCAサイクルを『戦略参謀』に当てはめると、
Ⅰでは、中期計画のP(計画)、
Ⅱでは、単年度の P(計画)から、D(実行)C(検証)A(改善)を支援します。
『戦略参謀』のシステム一つで、経営計画の策定から PDCA サイクルの実践を、
一貫して支援することが可能です。
PMマトリクスは、Ⅰの「現状の分析」の中に入っております。
「アンゾフ・マトリクス」に関連付けて、粗利貢献度も確認できるという
「欲張り」なメニューとなっております。
MAS 監査のツールとして、是非ご活用ください!
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次回は『アンゾフの成長マトリクス』と『PM マトリクスで考える顧客の想像』についてです。