SWOT分析(2)- 3
前回までにご説明したSWOT分析をする前までの4つの流れにそって進むことに
より、SWOT分析の「目標」が明確になります。
そして、次のステップがSWOT分析とクロスSWOT分析です。
次回、具体的な事例でご説明します。
後継者が、ボトムアップですすめる流れに参加することにより、幹部や社員と
の合意形成が図られビジョン実現に向け、認識を新たにすることもできます。
「目標」が明確になっている会社であれば、SWOT分析→クロスSWOT分析と進み
戦略策定に進むことにより、「ずっと勝つためにどうすればいいか」という戦
略が生まれるのではないでしょうか。
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SWOT分析(2)-2(2018.3.20)
SWOT分析(2)- 2
前回ご説明したSWOT分析をする前までの1~3の流れはトップダウン *1 で行い
ます。
わが社のあるべき姿を示すのは経営者の役割です。
後継者と一緒に考えることができれば、ベストな事業承継計画に進むことがで
きるのではないでしょうか。
以下の流れはボトムアップ *2 で進めます。
4、環境分析
SWOT分析で内部環境(強みと弱み)と外部環境(機会と脅威)の情報を
考えるためには、参加する幹部や社員がわが社の経営環境について同一
の認識が必要です。環境分析には様々な手法がありますが、私は
「3C分析 *3 」と「5F分析 *4 」をすすめています。
*1 トップダウンとは、企業経営などで、組織の上層部が意思決定をし、その
実行を下部組織に支持する管理方式。(コトバンク参照)
*2 ボトムアップとは下からの意見を吸い上げて全体をまとめていく管理方式。
(コトバンク参照)
*3 3C分析・3CとはCustomer(市場・顧客)・Competitor(競合)・Company
(自社)の3つ言葉の頭文字。(人材マネジメント用語集)
*4 5F分析とは、マイケル・E・ポーターが示した業界構造の把握のための方
策。業界内の競争に影響を与える要因を5つに分類し、それぞれの力の強さ
や関係性を分析することでで、業界構造の特徴を明らかにすることができ
る。(マーケティング用語集)
次号は、SWOT分析をする前までのプロセスのまとめとなります。
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SWOT分析(2)- 1(2018.3.13)
SWOT分析(2)- 1
中小企業の経営戦略立案にはSWOT分析のアプローチが有効で人気があります。
前回、目標が明確であれば、SWOT分析は戦略を考えるツールとして有効と書き
ました。これまで取り組んできたことをもとに、経営戦略策定に役立つSWOT分
析をする場合の目標と、そこに至るまでのステップはどうあるべきかについて、
以下にまとめました。
私は、SWOT分析をする前までのプロセスと分析結果をもとに戦略を導きだす流
れは、次のように進める必要があると考えています。
1、経営の基本要素見直しと目標設定
経営の持続性を高めるためには、事業承継をする時点(仮に5年後)での
事業領域 *1 を再定義し、5年後の目標(ビジョン)*2 を設定。
2、商品・市場(どこに何を売るのか)
現在扱っている主な商品と市場の実態を把握し、アンゾフの成長マトリ
クスで今後の成長戦略を考える。
3、財務計画
上記をもとに、現状の財務数値を確認し、損益分岐点とキャッシュフロー
の推移を把握する。
*1 事業領域(対象顧客・商品・提供方法・技術などの組み合わせ)
*2 ビジョンとは、将来のある時点でどのような発展を遂げていたいか等の構
想や未来像(コトバンク参照)
次号は、引き続きSWOT分析をする前までのプロセスについてご説明いた
します。
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