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「EXCEL 売上データ分析【ビジテク】」株式会社APMコンサルティング著

翔泳社 2013年12月9日

「EXCEL 売上データ分析【ビジテク】」株式会社APMコンサルティング著重要なデータは売上実績データにある
売上分析をするには、いろいろな外部環境データ(市場全体のデータ、ライバル商品のデータ、消費者のデータ等)を収集し、分析する必要があり、外部データがないと売上分析はできないと考えがちです。しかし、一番重要ナデータは自社商品の過去の売上実績データの中にあります。
過去の売上の変化の分析こそ、将来の売上を読み取る最も重要な作業です。いくら他社の商品データを分析しても、その売上高の背景にある関連データすべてを入手することは不可能です。つまり商品の販売に関する営業体制、販売促進の仕組み、販売チャネルについて詳細なデータを収集することはできません。しかし、他社の商品売上実績デデータと自社の売上実績データを比較し、他社の売上が自社の売上にどんな影響を与えているのか、どんな関連性があるかを見るという視点にたてば、意味があります。(P.12)

過去のデータをもとに分析予測しても全く意味がない。と決めつけていましが、この本でExcelの勉強を始めてから、180度考え方が変わりました。増販増客も大事ですが、売上実績データから来期の販売計画をたてることにより、とるべき戦略や戦術が見えてきます。
Excelの使い方、分析の仕方もわからず、たかをくくっていた自分が恥ずかしくなりました。これからExcelに挑戦して、どこまでできるか・・・全く自信がありません。しかし、「取り組まなければならない」と自分に言い聞かせています。半年後が楽しみです。湯澤さんに教えていただいた「Never never never give up」です。

「ある日突然40億円の借金を背負う-それでも人生は何とかなる」湯澤剛(ゆさわつよし)著

PHP研究所 2015年8月6日

「ある日突然40億円の借金を背負う-それでも人生は何とかなる」湯澤剛(ゆさわつよし)著何が増えても、日数だけは確実に減っていく
 この5年のために、1827日分の≪日めくりカレンダー≫を作った。妻にも手伝ってもらい、手作りで完成した。そしてそれを、寝室に置いた。
「今日も会社は潰れなかった」「今日もなんとか乗り切った」「自分も会社も。まだ生きている・・・」そう思いながら、就寝前にカレンダーを1枚めくることで、明日への思いを強く保つことができた。
(6行略)
なぜ「5年だったのか」については、明確な理由はない。
多くの会社は事業承継をしてから5年以内に倒産しているという話は聞いていたので、とにかく5年やれば何らかの結論は出るだろうという程度だった。
(P.104)

2015年10月3日(土)(中小企業家同友会の講師で来青された翌日→講演には都合で参加できませんでした)、直接湯澤氏のお話を聞くことができました。人事をテーマにした、ミーティングだったので本には書けない、本音の話をお聞きすることができました。本にある「運命の言葉 Never never never give up」という言葉に勇気をいただきました。
今回、取り上げたかったのは「多くの会社は事業承継してから5年以内に倒産している」という言葉です。湯澤氏の本に「話を聞いていた」とあるので、その根拠を確認し、承継して、5年たってもつぶれない、経営の仕組みを伝えること。それが会計人としての使命と感じました。

「子や孫に読み聞かせたい論語」安岡定子著

幻冬舎 2011年10月5日

「子や孫に読み聞かせたい論語」安岡定子著志をもって生きる
師曰く
吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天明を知る。
六十にして耳従う。
七十にして心の欲する所に従えども、矩を超えず。

孔子先生はおっしゃった。「私は十五歳で学問に志し、三十で自立した。四十歳で物事の道理がわかり、心の迷いがなくなり、五十歳で天から与えられた自分の使命・運命について自覚した。六十歳でどんなことでもよく理解できるようになり、七十歳になり、自分の思いのままに行動しても、人の道を外れることがなくなった」
(P.30)

ピンチになった時、知人が、師曰く・・・という言葉をメールで送ってくれました。論語の勉強はしたことがありません。ずっときになっていて、長崎で孔子廟に行ったとき、この言葉と再び出会いました。それからわかりやすい論語の本はないかと探していたのですが、やっと見つかりました。子や孫に読み聞かせたいというタイトルに惹かれました(笑)。著者が、安岡正篤師の次男・正泰氏の長女です。バックにいれて、時々読み返すことにしました。

「ちいさくてもいちばんの会社」坂本光司&坂本光司研究室著

講談社2012年7月発刊

「なぜこの店では、テレビが、2倍の値段でもうれるのか?」でんかのヤマグチ代表取締役 山口勉過疎地の小規模スーパーで生まれた住民思いのおはぎ
株式会社さいち
宮城県仙台市の中心部から車で40分ほど走った秋保温泉入口に、小さな食品スーパー。
□きっかけと道程
 手作りおはぎの販売は、惣菜づくりの一環として八一年(昭和56年)から細々とスタートしました。おはぎを作るきっかけは、地元の顧客から「東京に嫁にいった娘が孫を連れて帰ってくるので、昔食べていたおはぎを孫たちにも食べさせてあげたいが、どうしてもうまくつくれない」と相談を受けたことでした。何とかお店を盛り上げたいと考えていたときでもあり、チャレンジすることにしました。
 奥さんである専務の悪戦苦闘が始まりました。「二個も三個も食べたくなるものを」「お腹がすいているときは何個でも食べられるものを」と約一か月間、ほぼ不眠不休で作っては捨て、つくっては捨ての繰り返しで作り上げた味なのです。

「日本でいちばん大切にしたい会社」(あさ出版)の著者坂本光司教授の本です。「さいち」はNHKのプロフェッショナルの技で初めて知りました。「さいち」の代表的な特徴は、当店で販売している大半の商品が手作りの自家製品ということや、惣菜部門の比率が一般のスーパーと比較して、極めて高いことです。(P153)と書いてあります。小規模でも生き残れる秘訣がここにあります。顧客の求めるものを提供するために、「あきらめずチャレンジする!」大事なことを教えてもらいました。いつか行ってみたいと思いました。

「なぜこの店では、テレビが、2倍の値段でもうれるのか?」でんかのヤマグチ代表取締役 山口勉 (2)

日経BP社 2013年2月発行

「なぜこの店では、テレビが、2倍の値段でもうれるのか?」でんかのヤマグチ代表取締役 山口勉月次では遅すぎる
「日次決算」で当たり前
□今では「粗利39.8%」になりました
 量販店に負けないために、安売りはしない。あえて逆に「高売り」する。そう心に決めた私が切実に知りたくなったのが、日々の活動で、どれだけ利益がでているかでした。
 それまでは業績を月次で管理していましたが、特に問題はありませんでした。しかし「高売り」作戦を実施するにあたって、月次管理ではあまりにも遅すぎると思いました。
 高売りを始めた途端、次ぎの日から全く売れなくなるのではないか。正直に言って、そんな心配がありました。どれだけ高くしたら、どれぐらい売上が落ちるのか。毎日数字を確かめたいと思ったのです。
 この「高売り」は1996年当時の25%から、10年がかりで35%に引き上げる作戦です。当然、一朝一夕にはいくわけがありません。日次管理に切り替えたのは、こうした理由からでした。この日時管理を私は「日次決算」と名付けました。ヤマグチでは毎日が決算日、そんな気持ちから命名したのです。

日次決算の経営資料は、①担当者別売上リスト、②担当者別粗利グラフ、③商品別売り上げリスト、④商品別粗利グラフ、⑤販売先別売上リストの5つの資料です。特徴的なのは、「売上」とは販売額ではなく、「粗利益額」と定義していることです。そして本には、各資料のチェックと判断の基準までが書いてあります。毎日見ることにより、問題点がすぐわかり、異変を感じたらすぎ手を打つことができるようにしてあります。

「なぜこの店では、テレビが、2倍の値段でもうれるのか?」でんかのヤマグチ代表取締役 山口勉

日経BP社 2013年2月発行

「なぜこの店では、テレビが、2倍の値段でもうれるのか?」でんかのヤマグチ代表取締役 山口勉「でんかのヤマグチ」は、東京都町田市にある小さな家電販売店です。
この地で私は48年間、商売を続けてきました。かつてバブル経済のころに複数の店を出したこともありますが、今は町田市郊外の1店舗崖です。2012年3月期の売上高は12億4千万円。最終利益は3000万円ほどです。ごく一般的な零細企業と言っていいかもしれません。
社員は40人ほど、そのうち、15人ほどが訪問販売の営業担当員です。この社員たちは、お客様の自宅を定期的に訪問し、テレビや冷蔵庫、エアコンといった家電を売っています。店舗はスタッフ8人。修理部門の社員が4人、残りが総務・経理等本社の社員です。創業以来、「お客様は待っていても店には来てくれない」と、訪問営業に力をいれてきました。訪問営業と店舗営業の売上比率は65対35になります。
一見、何の変哲もない町の電気店に注目いただいているのは、「このデフレ時代に、安売り競争をせずに高い値段で商品を売っているのもかかわらず、生き残っている電気店があるという点でしょうか。
しかも、東京・町田はヨドバシカメラ、ヤマダ電機等が密集する家電激戦区です。価格競争で抜きん出た、これらの大手を無効に回して、なぜ小さな店が生き残れるのか?

私は、40年前SANYO電気の販売会社に勤めていた経験があります。当時は、「サンヨウ薔薇チェーン」という名称で販売店を系列化し、商品、販売促進、経営情報を提供するという仕組みで、メーカーが販売店の経営状況を把握するという仕組みがとられていました。今は、量販店の台頭で系列店が姿を消し、メーカーの存在すら危うくなっています。その時代に「でんかのヤマグチ」は「もう安売りはしない」という独自の戦略で勝ち残っています。

「ザ・ビジョン」進むべき道は見えているか ケン・ブランチャード&ジェシー・ストナー著

ダイヤモンド社刊 2004年1月発行

「ザ・ビジョン」進むべき道は見えているか ケン・ブランチャード&ジェシー・ストナー著ビジョンがあるから集中できる。ビジョンがあるから進む方向がわかる。ビジョンがあるから全力で頑張れる。ビジョンがあるから「全速前進!」で進めるのだ。「全速前進-(Full steam ahead!)」とは蒸気船が走っていた時代の言葉で、大型船が前回で航行することを意味する。現代では、その意味は少し違ってきている。すなわち目的がはっきりしていて、そのことに確信があって迷いがなく、しかもそれを実現できる自信にあふれていて、どんな障害があっても断固として進んでいける状態のことだ。

この時代だからこそ、明確なビジョンが必要!
自分自身を知り
何を基準にして
どの方向に進めばいいか
リーダーとして、メンバーが共鳴する「説得力あるビジョン」を生み出し、常に先へ、先へと進まなければならない。メンバーが納得しないビジョンは、リダーの自己満足に過ぎないことに、改めて気づきました。

「吉田松陰の名言100」 野中根太郎著

アイパス出版 P18 2014年10月初版発行

吉田松陰の名言100 −変わる力 変える力のつくり方−何のためにするのか
重要なことをやろうとする者は
才能だけでやろうとしても無理なものです
知識や技術を身につけただけでも無理なのです
必ず、なんのために自分はやるのかという志で、 
気を率いて、物事にあたってはじめて物事は成就するのです

本日の1ページしばらく休んでしまいました。本は読んでいたのですが、いろいろな壁にぶつかり、突破しようと頑張っても、前進できなかった。というのが正直なところです。昨年後半から突っ走り、気がついたらもう4月が終わっていました。5月の大型連休は、久々にのんびりできました。気になっていた吉田松陰の本を買い、2泊3日のドライブにでました。行先は出羽三山。歴史に触れることで気分転換ができました。

「まず、志はどうすれば高まり、しっかりするのか。松陰は旅をし、歴史上の事跡を見、学び、考えることそしてとても大きな人物の話をよく聞くことを進める。つまり、よく学び、よく動くことで自分を鍛えつつ志を練り高めていくのだ。これがしっかりすると、気もだんだん充実してくる。」P21

旅をし、歴史上の事跡を見、学ぶこと!素晴らしい発見の連休でした。

「経営者に贈る5つの質問」P.F.ドラッカー

ダイヤモンド社2009年2月

経営者に贈る5つの質問*行動が伴わなければ意味はないP2
「もっとも大切な5つの質問」とは、行っている理由、行うべきことを知るた
めの経営ツールである。
それは、「われわれのミッションは何か?」「われわれの顧客はだれか?」「顧客にとっての価値は何か?」「われわれにとっての成果はなにか?」「われわれの計画は何か?」

*明日成果を得るために、今日何をするかP5
「5つの質問」がもたらすものは、行動のための計画である。計画とは、明日決定するものではない。決定することができるのは、常に今日である。
明日のための目標は必要である。しかし、問題は明日何をするかではない。明日成果を得るために今日何をするかである。

ドラッカーを読んでコメントできるほどの勉強はしていません。
経営戦略ナビゲーション「戦略参謀」と経営戦略実行アプリケーション「web軍師」の背景にあるのは、ドラッカーのマネジメントとそれを具体的に実行する仕組みとしてのバランス・スコアカード(BSC)です。

P98に「本書の具体的な使い方について、わたしからの希望は一つしかない。大急ぎでは読まないでいただきたい」「5つの質問」は一見してシンプルである。だが、実はそうではない。繰り返して考えていただきたい。質問と格闘していただきたい。」と書いてあります。

ドラッカーの「マネジメント」(上)第7章目的とミッションには、現在の事業に加え、将来の事業及びあるべき姿を明確にする。そして、現状と理想のGAPを明確にすることで、事業の目的や戦略を明確にできると書いてあります。その原点はすべて「5つの質問」ではないでしょうか。

「これだけSMART」倉持淳子著

すばる舎リンゲージ刊2014年5月発行

「これだけSMART」倉持淳子著測定可能にする理由(P.98)
成果とプロセスを測定可能にしておく理由は、その成果を出すためにどのぐらいのプロセスが必要になるのかを検証していくためです。
なぜ、検証が必要なのか。それは、「はじめに」、も書いたとおり、目標はあくまでも今いる場所からさらに上昇するためのものだからです。
・・・・
また、通常は、よほどモチベーションが高くないと与えられた成果目標以上にやろうとおもう人はいません。スキルが上がったのと反比例するように行動量が減って、何年たっても同じ成果というケースもよくある話です。
目標は実現したい成果から考える(P.134)
○SMARTの中で最も大事な「R」
目標はすべて、SMARTの「R:Result-based…成果」に基づいているから、考えるのが良い。私はSMARTの中で最も大切なのは「R」だと思います。ここでいう「成果」は、目標の上にあるもの。つまり、「その目標をなぜ達成すべきなのか」の理由に当たるものです。

目標の上にあるもの、それはビジョンです。目標達成には、モチベーション(やる気)の向上が不可欠であり、そのモチベーションを刺激するのはビジョン(実現を望む未来の姿)です。組織にはビジョンが必要であり、そのビジョンを共有できる環境をつくれるかどうかに、目標達成の鍵はあります。