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「戦略マップ」ロバート・S・キャプラン/デビット・P・ノートン(2)

(監訳:桜井通晴、伊藤和憲、長谷川恵一)2005年12月14日発行

418RYK5G3CL._SL500_AA300_「戦略バランスト・スカカード」(原書P78、訳書P111)によれば、戦略テーマとは。「戦略をいくつかの一般的なカテゴリーにセグメン化」したものであるという。以下では、いくつかの発展プロセスをまとめる。キャプランとノートンは、1996年の第1冊目の著書「バランス・スコアカード」で、財務の視点として、4つの戦略テーマを取り上げている。すなわち収益増大、生産性向上と原価低減、資産利用の効率化、リスク低減である。彼らの2001年の第2冊目の著書「戦略バランスト・スコアカード」では、財務の視点だけはなく、4つの視点すべてに戦略テーマを設定するモービルのケースを紹介している。この価値提案は*訳注5に示した3つの価値提案である。さらに2004年の3冊目の著書である本書は、内部プロセスの視点における戦略テーマとして4つの戦略テーマを掘り下げて検討している。実際に、戦略マップを構築するには内部プロセスの視点で戦略テーマを設定し、これらを顧客の視点、さらに財務の視点に関連付けるとともに、内部プロセスの視点を学習と成長の視点にも関連づけなければならない。

*訳注5:トレイシーとウイアーセーマにとれば、価値提案は「卓越した業務」「製品リーダーシップ」「顧客関係重視」からなるという・・・詳細略(P31)

(戦略テーマについて(「戦略マップ」P37脚注)より)

 

上記の解説「戦略テーマ」を読むと。「戦略テーマ」は「戦略マップ」の上位概念ではなく、戦略マップを視点というセグメントにカテゴリー化し、そのセグメントの戦略でテーマにしている。よって、「戦略テーマ」は「戦略マップ」の下位概念と位置づけています。