草思社発行 2023年2月23日第1刷 2023年4月25日第2刷発行 P155
デザインをシンプルにする
製品に機能を追加できるからといって、そうするべきとは限らない。多くの機能を搭載した製品は、ユーザーが混乱するほどインターフェースが複雑になりがちで、その結果、「労力」面」(時間とエネルギー)と「感情」面(困惑間)を招くことになる。シンプルさの原則が実践されている最たる例は、グーグルの検索ページだ。Yahoo!の検索ページと比較してみればよくわかる。確かにグーグルの検索ページは見た目が特に魅力的という訳ではないが、始めて訪れた人が使い方に茫漠感を抱くことはまったくない。このシンプルさは、変化の絶えない検索エンジンの世界で変わることのないグーグルの競争優位の一つだ。サイモン・キングはこう指摘することを忘れていない。「シンプルであるということは、必ずしも少ないという意味ではない。本当の意味は、ユーザーが取り返しのつかないうっかりミスをすることがほとんど不可能になるように、新しい体験をデザインすることなのだ」
久々の「今日の1ページ」です。本は読んでいたのですが「壁」に直面!自分でやりたいことが本当は「何」なのかわからないまま過ごしてきました(今もそうですが…)。昨年、毎月数多く出版される新刊書の中から、アイデアに溢れ内容が新鮮な本を厳選して紹介する月刊誌『TOPPOINT(トップポイント)』購読を始めました。この本は、その紹介で知りました。「新しいことを始めようとしているなら必ず読むべき本だ」フィリップ・コトラーが推薦しています。私が最近テーマにしていることは「シンプル」です。シンプルを説明している、サイモン・キングは動物カメラマン「発明と実験、あとは寝て待つそれが野生動物カメラマン」という言葉も見つけました。