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「チーム・ビルディング」日本経済新聞出版社(3)

堀公俊+加藤彰+加留部貴行著 2007年7月17日発行

「チーム・ビルディング」日本経済新聞出版社 堀公俊+加藤彰+加留部貴行著(2-6-2の法則を覚えておこう)
人間が10人寄れば必ず、スゴイ人が2人、まあまあの人が6人、とんでもない人が2人という分布になります。これを2-6-2の法則と呼んでいます(個人だけでなくグループにもいえ、10グル―プつくると必ず同じような分布になります)。

不思議なことに、スゴイ人が2人抜けても、まあまあの人から活躍する人が現れてきます。逆にとんでもない人が2人抜けても、まあまあの6人からサボるひとが現れます。どんなチームにもエースは存在するし、足を引っ張る人もいます。某プロ野球球団のように、4番バッターばかり集めても、すべての選手がホームランを打つわけではないのと同じです。人の能力や性格は関係性によって変わるからです。
(P.50)

私は以前、上記のことを人事の仕組みに応用し、スゴイ2割のやり方をまあまあと、飛んでもない人が真似ることにより、業績は向上する、その秘訣はスゴイ人のやり方を可視化すること、と学びました。

チーム・ビルディングでも同じことが言えると分かりました。以前書いた、製造業の会社は、戦略実行が進んでいる部門とそうでない部門がありました。そこで、ハーマンモデルで思考の特性をみて、チームのメンバーのコミュニケーションがとれているかを確認し、経営者と話し合ってみました。結果は、多くの気づきがあったようです。2-6-2の法則は、次の機会に生かしてみます。

「チーム・ビルディング」日本経済新聞出版社(2)

堀公俊+加藤彰+加留部貴行著 2007年7月17日発行

「チーム・ビルディング」日本経済新聞出版社 堀公俊+加藤彰+加留部貴行著(人のタイプ分けの技法あれこれ)
思考タイプの違いを知るにはいくつかの方法があります。ここではよく知られている4つの技法を挙げておきます。必ずしもすべてを言い当てているわけではありませんが、おおよその傾向をつかむには効果的な方法です。興味があればそれぞれの手法を学んでみてください。

①交流分析(TA) 交流分析(TA)とは、互いに反応しあっている人々の間で行われている交流を分析することで、心のタイプを5つに分類しています。
②エニアグラム エニアグラムとは「9の図」というギリシャ語で、人の果たす役割の傾向とそのアクティビティを9つのタイプに分類しています。
③ハーマンモデル ハーマンモデルとは、「脳」の研究をベースにしたツールで、対人判断の要素を4つのタイプに分類しています。
④コーチング コーチングでは、自分の内面に潜む感情の現れ方をもとに4つのタイプに分類しています。

(P.48)

普段の仕事でも同じですが、相手の思考の特性を知った上で、コミュニケーションをとる事は大切です。まして、会議やワークショップという一時的な場で良い結果を期待するなら、上記の①から④のいずれかの準備は必要。私はハーマンモデルのインストラクターを目指しています。

「チーム・ビルディング」日本経済新聞出版社

堀公俊+加藤彰+加留部貴行著 2007年7月17日発行

「チーム・ビルディング」日本経済新聞出版社 堀公俊+加藤彰+加留部貴行著一口にチーム・ビルディングといっても、いろいろなチームの形があり、チームの性格によってやり方も求められるスキルも変わってきます。
 チームを考える上で、大きく2つの軸があります。一つは、チームが一過性のものなのか、ある程度の期間継続する定常的なものなのかです。もうひとつは、メンバーの主体性とチームの疑集性のどちらが強いかです。そうするとチームには4つの場面が考えられ、それぞれに応じて、4種類のチーム・ビルディングがあることが分かります。
① 会議・ワークショップ
② プロジェクト
③ 定常組織
④ 委員会組織 
(P.20)

2003年、ITC(ITーコーデネーター)の勉強をし、ハーマンモデルに出会いました。その時、読んだ本が「ハーマンモデル」2000年10月東洋経済新聞社発行(高梨智弘著)でした。あらためて、目次に目を通してみましたが、チーム・ビルディングという言葉はありませんでした。2000年初頭から使われだしたファシリテーションがそのきっかけになっています。

私は、今、ファシリテーションという言葉に関心を持っています。ウイキペデアによると、Facilitationは、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致をしたりする行為で介入し、会議形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させるリーダーの能力の一つと説明されています。

チーム・ビルディングはファシリテーションのスキルの一つであり、特に、共通の目的を意識しないで集まることが多い、上記①の会議・ワークショップのとき、短い時間でいかに成果を上げるか!という取り組みのとき効果を発揮します。

「組織が生きるチームビルディング」東洋経済新聞社(2)

北森義明 2008年6月5日発行

「組織が生きるチームビルディング」東洋経済新聞社 北森義明「チームビルディング」そのまま訳せば「チームの建設」「チームづくり」といったところになるのでしょうが、最近では、組織の個人的・集団的な要因に直接アプローチして、チームの風土の活性化をうながしていくプロセスのことも「チームビルディング」と呼ぶようになってきています。(P.4)

 経営会議で、戦略実行のステップを確認するため、当社が開発した戦略参謀を2年活用してから、web軍師へと展開していただき、2年目に入る、製造業の会社があります。各部門の責任者の方で会議を継続してきたのですが、会議に参加しているメンバーは適切か?という社長の疑問から、以前取り組んだハーマンモデル(http://www.herrmann.co.jp/about.html)を進めてみました。ハーマンモデルにもチームビルディングのメニューがあります。5~6年前、インストラクターの研修を受けたのですが、正直、その時は意味が良く理解できませんでした。これを機会にハーマンモデルとチームビルディングに再チャレンジすることにしました。

「組織が生きるチームビルディング」東洋経済新聞社

北森義明 2008年6月5日発行

「組織が生きるチームビルディング」東洋経済新聞社 北森義明もしあなたのチームがこんなチームになれたら、どうでしょうか。

・チームの内部では、常に円滑なコミュニケーションが行われ、
 相互信頼感に満ちている。
・リーダーは必要な時に、必要なだけのリーダーシップを発揮している。
・メンバーはそれぞれの持ち味を活かして役割を果たしつつ、
 チームは課題解決・目標達成をしていく。
・そして解決や達成が成し遂げられると、
 さらにチーム自身によって次の目標や課題が生み出され、
 新たな取り組みが始まっていく。
・その繰り返しの過程で、メンバーも成長していく。
(P.1)

上記のようなチームを創っていく教育・訓練の1つのプロセスが「チームビルディング」と呼ばれるものです。中小企業の経営者にとって、人や組織の活性化は特に関心があります。ワンマンでやってきた組織を少しでも「チームビルディング」に近づけ、後継者にバトンタッチしたいものです。