すばるリンゲージ刊(2013年8月発行)
ビジネスにおいては、「何をやるか」という(外から見える)戦略が重要であることはいうまでもありませんが、「どんな組織でやるか」という(外からは見えない)環境づくりも同じぐらい重要であり、この両輪がそろわなければ、もはや戦えない時代に入ってきています。
そうです。企業間の競争が激しくなり、生き残りをかけて日々厳しい状況の中で戦わなければならない現在は、組織のパフォーマンス(周囲の人と智慧を出し合い、力を合わせることで発揮される行動の質)を求めることも日y津用不可欠な要件なのです。
そこで役立つのが5Sです
5Sがなぜ効果的なのか、少しだけ先取りしてお話しすると、それは、今仕事で求められているスキルが、5Sを通じて培われるから、とい1点に尽きます。
具体的には、風通しのいいコミュニケーション環境、組織の判断基準の共有、基本レベルの向上・・・等組織に欠かせないことばかりです。
ただ、いざ実践するとなると、そこまで成功するイメージが描けないからか、なかなか効果が出るところまで続かないところがほとんどだと思います。
これまでにも「5Sブーム」のようなものが何度かあったものの、多くの会社でまだ5Sが根付いていないという現実がその証拠だと言えるでしょう。
今更ですが、5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」のこと。年末はやり残した仕事、年始は原稿の締め切りが間に合わず正月明けまで伸ばしてもらいやっと終了。そして目についたのがこの本です。社内は、業務改善委員会のメンバー中心に11月後半から計画的に掃除をはじめ、年末にはきれいに掃除が終わりましたが、私の部屋だけきれいにできず、残ってしまいました・・・反省。
この本の著者川原真也氏は同じシリーズで「これだけPDCA」という本も書いています。私は、PDCAについてこの本で学びました。そしてPDCAを回すには絶対これ!という「これだけKPT」(天野 勝著)を読み、PDCAを回す仕組みづくりを考え、実行してきました。それでも動かないことがいっぱいあります。それで、PDCAを回すために必要なKPT実行(行動を振り返り、良かったこと、問題になっていることを書き出し次に試したいことを決め取り組み、それを習慣にする)の習慣をつけようと取り組んでいます。
今、なやんでいることは、「なぜやらないか!」です。どんなに仕組みを作ってもモチベーションをあげることができなければ組織は動きだしません。この本を読んで、その「鍵」は5Sに踏み出すことと気づきました。まず、自分の部屋の整理整頓からはじめます。そして、今年は5Sを徹底し、PDCAを回すためにKPTの習慣をつけることにします。継続するという固い決意のもとに・・・気張らず無理なく取り組みます(汗